システムエンジニア兼IT講師の備忘録

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VMware Workstation Playerで使えそうな設定まとめ

こんにちは!

※この記事はVMware Workstation Player 12.0および14.0で動作確認しています

マシンの仮想化を行うためによく用いられているVMware。 私は会社で、検証用の環境としてしょっちゅう活用しています。

さて、私はVMwareを使うときに良くイメージそのものをコピーして使うことが多いのですが、 毎回こういう警告が出てきてウザったく感じたわけであります。

まず、イメージをコピーしましたか移動しましたか、っていう警告。 f:id:bowtin:20171219135736p:plain

それから、ちょっとおまけですがVMware player自体の更新メッセージ

f:id:bowtin:20171219135734p:plain

これらを消す方法と、その際の注意点について解説していきます。

更新メッセージの消し方

こちらのほうが話がシンプルなので、先に書きます。

1.VMware Workstation Playerを開きます。

2.[Player] -> [ファイル] -> [環境設定]を開きます。 f:id:bowtin:20171219140031p:plain

3.下記画像の2つのチェックボックスを外しましょう。 f:id:bowtin:20171219140143p:plain
これで毎回表示されないはずです。

戻すときは、同様の手順でチェックボックスをONにしてやれば大丈夫です。

「コピーしましたか、移動しましたか」メッセージの消し方

こちらは消すだけなら簡単ですが、ちょっとした注意事項があります。

まずは消し方から。

1.仮想マシンのファイルが保存されているフォルダを開きます。

2.中はこんな感じになっているので(実際のファイル名は伏せています)、.vmxと拡張子のついたファイルを探して下さい。 f:id:bowtin:20171219140727p:plain

3.このvmxファイルをメモ帳などで開きます。

4.中は設定ファイルになっているので、下記の記述を追加しましょう。

uuid.action  = "keep"

または

uuid.action = "create"

これで毎回確認は出なくなるはずです。 上記二点の違いは後述します。

uuid.action = "keep"とuuid.action = "create"の違い

この設定には、「UUID」が深く関わってきます。 まあざっくり、マシンを一意に識別するための128ビットのIDだと思って頂ければOKです。

よくある製品ライセンスなんかも、このUUIDが同一であれば同一マシンとみなしているケースが非常に多いです。

ただ、VMwareはマシンの仮想化を行いますので、イメージをコピーしてしまった際に UUIDも同様にコピーしてしまうと、コピーしたイメージと元のイメージを同時に起動したときに問題が起こる可能性があります。

ちなみに、VMwareではUUIDが同じであればMACアドレスも同じになるようなので、 同一ネットワーク内に同一UUIDが存在するとマズい、と思ってもらえればOKですね。 uuid.action = "keep"では上記のような動きになります。

f:id:bowtin:20171219142527p:plain

コピー時にUUIDを新規生成するようにするためには、uuid.action = "create"を使います。 そうすれば、同一ネットワーク内で起動しても大丈夫です。

但し、製品ライセンス等UUIDを参照するようなプログラムがあった場合、 コピー元と同じようには動かない可能性があります。 f:id:bowtin:20171219142530p:plain

というわけで、VMイメージファイルをコピーした際に UUIDだけは新規生成するのが「コピーしました」設定、 同一UUIDを保持するのが「移動しました」設定になります。

同一ネットワーク内で起動させることがなければ、現状どちらでも問題ないように感じます。

ではまた。