システムエンジニア兼IT講師の備忘録

技術やトレーニングテクニックなどを思いのままに発信していきます。

わかりやすく説明するための「例え」と「喩え」

こんにちは!

今日は、トレーニングやOJTの手法について意見をメモ書き程度に述べていきます。
※個人的な体験に基づいた意見になります

身の回りにある教育

近年では、多くの企業が「若手の育成」を重視し始めています。
OJTやメンター、トレーナー制度などを導入している会社もあります。
そのため、先輩社員として後輩の育成をある程度任されてしまう、なんていうケースも多々あります。

わかりやすい説明のしかた

かく言う私もかなりの若手で、一般的な企業で言えばまだまだ教育される立場なわけですが、
業務柄、他の社員の育成に関わる場面があります。

その中で、「なぜか伝わらない」、「わかってもらえない」ことが多く
相手に何かを説明しようとするときに「たとえ話」が重要であることに気づきました。

なぜ、「たとえ話」が重要なのか?

一言で言うと、「相手の経験と関連付けてあげる」ことが重要です。
人間誰しも、新しいことを学ぶのはとても大変です。
ですが、既知の事柄と似ていることなら簡単に学習できる!と思いませんか?

この性質を利用することが非常に重要かつ効率の良い学習や習得に繋がると私は考えます。



じゃあ、どんなたとえがいいの?

とは言っても、とりあえずたとえを出せば良いわけではありません。

先程も書いたように「相手の経験と結びつける」ことが重要です。
つまり、相手を知る必要があります。

相手の「趣味」「勉強してきた内容」「知っている事」を加味したうえで
たとえを出しましょう。
例えば、若者向けであれば「最近の雑誌」だとか「最近のゲーム」だとか。
中年の方向けであれば「家庭の話」や「前職の話」など。
できるかぎり、相手にとって身近な内容に置き換えて説明しましょう。
そのためには、前もって相手との雑談やコミュニケーションで、その人の知識を引き出しておくことが必要ですね。

一歩進んだたとえ話:「例え」と「喩え」

「たとえ」には、漢字が二種類あります。
例え」と「喩え」です。
※「喩え」と「譬え」は同義とされている事が多いので省きます

「たとえ話」を出す際には、「例え」と「喩え」両方を出したほうが良いです。
喩え」は比喩であり、相手の身近なものに置き換えて説明するのがコレに当たります。
例え」は実例ですね。実際の業務などに即した実例を話しましょう。

例を示すと、こんな感じです。
説明したい内容:「月報は給与に反映されるから、月報を毎日しっかり時刻を記録してね」
対象者:アルバイト経験のある新入社員
喩え:「アルバイトとかでも毎日タイムカード押すよね。あれが無いとお給料もらえないよね?だからしっかり時間は記録しようね!」
例え:「例えば、業務を開始した時間を9:00としたら、ココに9:00って書いてね。退勤した時間が18:00だったら、ココに18:00って書いてね。そうすると、8時間労働したことになるよね。これを元にお給料が出るよ」

まあ、さすがに給料の話でたとえが必要な人はいないかもしれませんが、
いずれにせよ、相手の経験と関連付けること、それから実際の値を見せることが重要です。

更に進んだ話:「たとえ」は複数用意しよう!

人によっては、自分が用意したたとえでスッキリ納得してくれないかもしれません。
ですので、「たとえ」はできれば複数用意しておきましょう。